観光ドライバーに直撃!(MK新聞2015年3月号より)

MKの観光ドライバー

MKの観光ドライバーは、観光地への送迎だけではなく、同行しての説明案内や観光プランの提案など、豊富な知識と洗練された接客で多くのお客様よりご好評をいただいております。
今回は、伏見営業所で観光ドライバーを務める平井昇二社員に話をうかがいました。

伏見営業所 平井昇二社員(入社12年目 ※インタビュー時)


観光ドライバーインタビュー

京都が好き

前職で京都を離れて単身赴任をしたとき、ホームシックになりました。離れてみて、京都のよさを改めて感じました。帰って京都のラジオを聞いたときは涙が出ましたね。私が特に好きなのは、長く伝わる年中行事です。暮らしの中で人々が幸せを願って行われてきたもので、そこに歴史が積み上がって重みがあります。
今は、京都のよさを伝える仕事ができてうれしいです。お客様に、来たときよりも京都を好きになって帰っていただくことが私の目標です。喜んでいただくためには、お客様のニーズを知らなければなりません。行きたい場所を伺うと、京都が初めてか、リピーターなのかがわかります。また、家族で来られた場合、祖父母の誕生日のお祝いか、歴史好きの子どもの夏休みの研究なのか、そのあたりの情報を的確に把握することが大切です。
1年~1年半前のことです。家族と一緒に来られた車いすの年配の女性が、帰りの新幹線のホームで、握手をした私の手を離さず涙を流されました。心が通い合った証、楽しんでいただいた証だと、こちらもうれしくなりました。

平井昇二社員
平井昇二社員

京都を味わう

この仕事をしてから小倉百人一首を覚えました。京都の地名が詠まれたものなど縁が深いもの60首ほどです。例えば京都駅前から金閣寺に向かうとき、今出川烏丸の冷泉(れいぜい)家のお屋敷前を通り、ここは編者の藤原定家の子孫の家という話をします。お客様が「中学の時に覚えたわ…」と反応があれば、次は崇徳院ゆかりの白峯神宮で、さらに菅原道真ゆかりの北野天満宮でも歌を紹介します。少しでも京都を味わっていただきたいのです。
また、『古事記』を読むのも好きです。神社の説明に役立ちます。ここは酒の神様、恋愛の神様とありますが、その理由がわかるのです。ちなみに私は神社本庁が監修する神社検定の3級を取得しました。

通り道も話題になる(冷泉家住宅付近)
通り道も話題になる(冷泉家住宅付近)

私の必需品

寒い時期に寺社に観光すると、板の間で足元が冷えやすく、ゆっくり観光していただけないことがあります。そのため、私はお客様用のオーバーソックスをいくつか用意しています。また、脱いだ靴を間違えられることがあるので、大きめのクリップを持っておき、お客様の靴に目印を付けることもあります。
これから観光ドライバーを目指す後輩には、知識はテクニックにすぎず、京都を好きになることが一番必要なことだと伝えたいです。お客様にも京都を好きになっていただきたいという思いで接するとよいと思います。

常備しているオーバーソックス
常備しているオーバーソックス