vol.3 英国 海外研修報告(平成27年1~3月)

MKの海外研修制度

MKでは平成27年より海外研修制度を強化し、新制度を開始しました。
平成4年より開始した英国留学制度では、毎年2~5名を1ヵ月間イギリスに語学研修に派遣しておりましたが、新制度ではより各人のレベルに見合った能力向上をはかるため、期間や行先を変えた上級・中級・初級の3つのコースを設定し、年3回の派遣、1年におよそ40名を派遣する予定です。
今回は全員が中級コースのイギリス・ボーンマスへ2ヵ月間滞在しました。京都MK伏見営業所の丸川祐輔社員、上賀茂営業所の北垣学社員、ハイヤー課の土居宏章社員、吉田皓一朗社員、加藤裕社員、名古屋MKの河野伸二社員の6名が平成27年1月18日に出発。去る3月15日、研修を終えて帰国いたしました。

出発式で

上賀茂営業所 北垣学社員(入社7年目 ※派遣時)


出発直前インタビュー
北垣学社員

英国留学を志望された理由は?
幼い頃の海外生活の経験を活かし、観光案内を英語で楽しくできればと思ったからです。
自分の未熟な英語を役に立つレベルに昇華させたいと思います。

出発が近付いてきましたが、今の気持ちは?
海外研修制度初の8週間の長丁場には少し不安を感じずにはいられませんが、ホストファミリーや学友と生涯のお付き合いができるように努めたいです。


意気込みを一言
誇り高いイギリス気質と文化を直接肌で感じ取りつつ、歴史の一端を垣間見たいです。
友達を10人は作ってきたいです。帰国後は笑顔で観光案内ができるESD(English Speaking Driver:英会話ドライバー)になりたいと思います。

英会話ドライバー担当の職員と
英会話ドライバー担当の職員と

海外研修レポート

今年から、イギリス留学の期間が2ヵ月間になり、私自身、このチャンスをいただけたことに心から感謝いたします。
また、本社、営業所各関係の皆様、観光課の皆様にはたいへんお世話になり、ありがとうございました。


入国までに

久しぶりの海外はやはり刺激がいっぱいで、どんな人たちとの出会いがあるのか、楽しみでした。
ところが早速、関西空港にて暗雲立ち込める展開です。
航空会社のグランドアテンダントに留学ビザがないから搭乗できないと言われました。
3ヵ月未満の短期留学なので、入学許可証を見せれば搭乗できる手はずだったのです。
このやり取りはもちろん英語です。
しばらく待たされて、航空会社側の手違いであったと謝罪を受け、イギリスに到着したときに我々が預けたスーツケースが素早く受け取れるようにサービスをしますと約束をいただきました。
これで無事に搭乗できたわけです。
しかし今度は英国に辿り着いてヒースロー空港での入管手続、ここでも試練が待ち受けていました。
入国管理官は、金髪の女性。留学費用は誰が払いますか? それはいつ支払われますか? 何しにイギリスに来ましたか? なぜ日本にも英会話スクールが多数あるのにイギリスで英語を習うのですか? あなたの仕事は何ですか? その仕事に赴く前は何をしていましたか? …私には拷問のような時間でした。
仲間5人は他の入国管理官にさっと通してもらって、いつまでも入国させてもらえない私を待ってくれていました。
どうにか入国を許され少し不安を感じながらも、英国での2ヵ月の生活が始まりました。


ホストファミリー

私のホストファミリーはブラジル移民家族でした。
ホストファーザーは週末子どもの面倒をみながら美味しそうな料理の仕込みをする真面目なシェフ。ホストマザーは朝から晩までよく働き、時には夜勤までしてしまう陽気なケアワーカー。泣き虫な5歳とすぐに癇癪を起こす2歳の男の子2人の、4人家族です。
当然母国語がポルトガル語ですので、私には英語で話してくれますが、家族間ではポルトガル語に英国が混じる話し方でした。
ホストファーザーは、いつも美味しいディナーを用意してくださるし、ホストマザーはよく働きよく喋り、私のためになんでも協力してくださいました。
やんちゃな男の子が2人いるので、時には遊び相手になったり、一緒にテレビのアニメ番組を見たりして過ごしました。

部屋は清潔で広く、少し暗めの照明もあいまって落ち着いた雰囲気で満ちていました。
デスクライトがなくて暗かったのですが、ホストマザーがすぐに買ってきてくださってとても恐縮しました。
今回の留学の6人中2人は部屋に机がない状況で、私の部屋も私が来る前まで机がなかったんだそうです。
けれどやはり語学留学に行っているわけですから、部屋に勉強机は必要だと強く思いました。


学校

国際色豊かなクラスメート、さまざまな違いを感じる
国際色豊かなクラスメート、さまざまな違いを感じる

学校は少人数制のクラスで1クラス10人前後、教室は50部屋ほどありました。
我々は最初にパソコンでテストを受け、それぞれのレベルに分かれて8週間英語漬けの日々を送りました。
ちょうど4目に全校でテストがあり、その出来具合で上のレベルのクラスに移動することができました。
私も移動の許可が出たので迷わずチャレンジしましたが、やはり難易度が高くなり、毎晩遅くまで宿題や復習をする羽目になりました。
これは一見よいことなのですが、学校が終わったらすぐに帰って宿題や復習に明け暮れて、肝心の英会話をするチャンスが減るというジレンマがありました。
その分、週末は近所や観光地を訪ね歩きました。


ロンドンをはじめ 各地の観光地へ

まずはロンドンへ。
幼い頃憧れていた真っ赤な2階建てバス(ダブルデッカー)には、10歳のときに乗車経験がありましたが、あのクラシックなダブルデッカーは新型車両になり、かつての味のある姿ではありませんでした。
真っ赤だけど、観光バス風でボディサイドには広告が描かれているのです。時の流れを感じた瞬間でした。

憧れのバス、現在の姿
憧れのバス、現在の姿

ロンドンタクシーにも乗りました。タクシーは基本5人まで乗れます。
客室は後部シートに3人、それに向き合うかたちで2人です。
運転席側とは透明なポリカーボネートの板で仕切られていて、お金のやり取りをする窓があるだけです。
走行中はドライバーと話すことはほとんどありません。


観光はロンドンをはじめ、数千年の歴史を持つスケールの大きなストーンヘンジ、ジュラ紀の地層を露わにしている海食柱のオールドハリーロック、マグナカルタを保管し123mの尖塔を持つソールズベリー大聖堂、内戦の歴史を色濃く残すクライストチャーチキャッスルなど、歴史と文化の違いを肌で感じることができました。

オールドハリーロックは、特におすすめの場所です。
柵などがない断崖絶壁で白い地層が海水も乳白色に染める美しい場所です時々誤って転落する人がいるそうですが、人の手を加えず自己責任で見学しなさいとの方針には感動すら覚えました。

柵のない崖・オールドハリーロック
柵のない崖・オールドハリーロック

我々日本人は、危険だからと手を加えて豊かな自然を破壊していないだろうか? 森林を伐採して木の家を建て、数十年で建て替えが正しいのか?
イギリスの家は全てレンガや石でできています。築100年の家なんて普通です。それでいて味わい深いお洒落な家々なのです。
ロンドンの地下鉄がやたらと深いところを走っているのも石の建物の重量を考えてのことだと思います。


ボーンマスにて
ボーンマス

我々の滞在したボーンマスは、砂浜の続くビーチリゾートです。
夏はバカンスを楽しむ人々で賑わいますが、冬はサーファーがポツポツ程度でした。
学校生活はいたって普通に英語の授業を受けます。
クラスメートはリビア人が多数派を占め、次いでコロンビア人、韓国人、スペイン人、トルコ人などなど国際色豊かです。


皆語学を習得するために熱心ですが、時に熱心過ぎるリビア人が暴走することも…クラスメートとの交わりの中で、人種や宗教、文化、習慣の違いをひしひしと感じた8週間でした。
これは島国日本にいては体験できない貴重なことだったと思います。


私はお酒を飲まないのですが、パブに出かけてアルコールでごきげんな人々とのおしゃべりがこんなに楽しいとは思いませんでした。
あっと言う間の8週間でしたが、特にホストファミリーにはよくしていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
自分にできることは少ないのですが、ファミリーの自家用車(日本車)が随分汚れていたので、帰るまでに3回、洗車と室内清掃、ワックスがけをすることでお返しとさせていただきました。

アルコールでごきげんな人々とパブで交流
アルコールでごきげんな人々とパブで交流

もちろん一緒に行った皆様との出会い、クラスメート、先生、学校のスタッフとの交流にも感謝です。
これは私の財産になりました。今後の仕事の中で一歩でも前進して、英語でお客様に観光を楽しんでもらえるドライバーになれるよう、勉強を継続していきたいと思います。



MK新聞平成27年2月1日号、7月1日号を再構成したものです。掲載されている情報は掲載時のものです。
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