採用情報

トレーニングセンター・ハイヤー勤務 松村 信治 指導員

松村
昭和23年生まれ 京都市出身
昭和50年1月 MKに入社
平成26年5月 指導員に就任
趣味:読書、お寺の庭巡り「どんなジャンルの本でも『活字』が好きです。お庭については大徳寺高桐院が個人的なお気に入りです」

 MKタクシーでは、新人を教育する「指導員」がいます。ドライバーとしての実績を積んだ者が指導員となり、新人ドライバーが一人前になるまで、指導や仕事上のアドバイスをしています。
 今回は、新人専門営業所トレーニングセンター及びハイヤー課勤務の松村信治指導員に、ドライバー時代の体験や新人教育の指導について話を聞きました。

他社や個人タクシーに勝ちたい


 松村指導員が入社したのは昭和50年。当時は何もないところからのスタートだったと語る。「現在のような貸切や観光の仕事は全くありませんでした。MKよりも他社や個人タクシーが優れていると言われる時代だったのです。入社間もないある日曜日のことです。着物をお召の年配の女性が『この車きれいね、さすが○○タクシー』と違うタクシー会社の名前をおっしゃいました。私はMKであることを繰り返し3回ほどお伝えしましたが、最後まで勘違いされておられました。それだけMKは知られていませんでした。私も街頭アンケートをすることがありましたが、MKを知っていると答えた方は1割もいらっしゃったかどうかです」。
 「そのため、1度乗られたらリピーターになっていただこう、自分のお客様になっていただこうと必死でした。他社や個人タクシーに勝ちたいという思いが強かったです。私は今でも、まだ勝ったとは言い切れないと思っています。確かにMKが誇るハイヤーのサービスは他社より勝っているかもしれませんが、普段使いのタクシーももっと選んでいただける余地があると考えています」。

公に認められたとき


 昭和60年代に入ってから、高くてもMKに乗りたいと、貸切の仕事が入るようになったと話す。そして忘れられない出来事があったと続けた。
 「平成3年、全国植樹祭で国務大臣の方の送迎を任されたことが、MKが認められたと感じたときでした。それまでもプライベートのご利用はありましたが、公式行事としてはこれが初めてだったと思います。特に国務大臣のお供には当時のMKで最上位に当たる中型タクシー約50台が担当。他の車両の進入が許されない奥の駐車場に停め、ドライバーは車外で立ってお迎えしました。すると、天皇陛下の目に留まる距離でしたので、陛下が振り返って私たちに手を振ってくださったのです。仲間の一人は、『天皇陛下が私に…』と涙ぐんでいたのを覚えています。当時の私たちにとって、MKが本当に認められたと自信がついた出来事でした」。

植樹祭
全国植樹祭の裏話を話す「警察からは車内待機と言われたが、外で立って待つのがMKですと貫きました」

MKドライバーという職人


 そんなMKブランドを築き上げてきたメンバーである松村指導員にサービスの心得を聞いた。「私は笑顔で挨拶することを心がけていました。最初にお客様に会うときが勝負ですから、お迎えする前にミラーや窓に映る姿を見て、笑顔の確認をしたものです」。
 「車をきれいにすることも、当たり前でした。今以上に手をかけていたと思います。『職人は道具を大切にするものだ。我々にとっての道具とは車である。車が汚い者は仕事もろくにできない』と先輩からも言われ続けました。現在もエンジンルームの掃除がMKの慣習となっていますが、当時はエンジン周りが故障し、自分たちで触ることもありましたから、今以上に手が汚れないよう、日頃から汚れを拭き取るようにしていました」。
 話は中型タクシーそしてハイヤーのレベルへと進む。「私が中型タクシーを任された頃は、台数口でのご注文を受けてお供すると、直後にその場で反省会をしていました。後輩によく指導していたのは、車の走らせ方についてです。いかにスムーズに途切れずにするか。例えば、8台であっても4~5時間途切れずに車列をなしていかなければいけません。どの道を通るか、交差点や信号はどのように通るか、当時の中型はそういうレベルを追及したものです」。
 「平成2年にハイヤー課が設立し、私は第2期メンバーとして、設立3ヵ月後にハイヤーに所属しました。基本的にやっていることは同じで少し求められるものが高くなったという程度ですが、それ以上に気持ちが変わり、より引き締まる思いになったことを覚えています」。

掃除1 掃除2
今でも、エアコンの吹き出し口は綿棒を、シフトレバーの溝は歯ブラシを使って掃除する

昔以上に勉強する毎日


 平成26年より観光案内専属女性ドライバーや若手ジャンボハイヤードライバーを中心に指導を行っている松村指導員に、教育方針を聞いた。
 「最初のつかみを大切にすることを教えています。出会った瞬間に決まりますから、お客様がお見えになったら、1歩でも半歩でも前に出て、笑顔で挨拶することです」。
 「危険な運転を自覚するにはタイミングが重要です。『今のブレーキは遅かった、急だった』と、添乗指導ではその場で伝えるとよく理解します。ただし、お客様がいらゃっしゃるときには注意できず、降りられてからの指摘となるので、そのあたりは難しいところです」。
 「また、多種多様なお客様の要望にお応えできるように、特に観光について毎週勉強会を開いています。そこでは、できるだけ広く役立つ資料を作って教えるのですが、間違いがあってはいけませんので、情報元をしっかり確認し、裏をとるようにしています。その点では、ドライバー時代よりも今の方が勉強していますね」。
 最後に新人へのアドバイスを聞いた。「努力すれば報われることを伝えたいです。売上の高い人はその分陰で努力しています。そして、これからは女性が活躍する時代です。MKでは現在16名の観光専属女性ドライバーがおりますが、やわらかな笑顔、ソフトな人当りでお客様から喜ばれる存在になっています。もっと女性が活躍できるよう私たちがバックアップをしていきますので、女性の方にも恐れることはありませんよと伝えたいです」。
資料
勉強会で使用する資料

試験
「来週、観光の初級Cランク試験をします。合格してくださいね」


(取材日:平成27年2月17日)