採用情報

国道十条営業所勤務 清水 節男 指導員

清水
昭和14年生まれ 京都市出身
昭和59年12月 MKに入社
平成14年3月 指導員に就任
趣味:「若い時は仕事ばかりしていましたので、特に趣味というものはありませんが、今は休みになると、よく家の掃除をします」

 MKタクシーでは、新人を教育する「指導員」がいます。ドライバーとしての実績を積んだ者が指導員となり、新人ドライバーが一人前になるまで、指導や仕事上のアドバイスをしています。
 今回は、国道十条営業所勤務の清水節男指導員に、ドライバー時代の体験や新人教育の指導について話を聞きました

仕事を続ける支え


 清水指導員が入社した昭和59年は、MKが陸運局に対して運賃値下げ訴訟をしていたときだった。「翌60年にMK勝訴、その後規制緩和の時代に入った平成5年にMKが値下げしましたが、いずれの時も京都の他社はいい顔をしなかったですね。街中での営業は他社からの心ない言動で、つらくなることもありました。それでも会社が一丸となっていたので仕事を続けられました」。
 「また、会社が社員のことを考えてくれていることも支えとなりました。創業当初から社員の住環境改善のための施策があったことは聞いていますが、私が入社後で覚えているのは、平成3年の『宇治黄檗パークホームズ』分譲の時です。そこは、交通の便も環境もよい場所で、しかも会社からの補助で手頃な価格でした。私は残念ながらその時は既にマイホームを持っていましたので、羨ましく物件を見ていたのを記憶しています」。

黄檗
清水指導員も羨んだ宇治黄檗パークホームズ

厳しくて優しいお客様


 ドライバーとして一番苦労したのは地理だと振り返る。「今でも覚えています。ドライバーになって最初のお客様に怒られました。伏見稲荷大社の前からご乗車された40代半ばと思われる女性。『竹田街道札の辻』とおっしゃたのですが、『札の辻』がわからなかったのです。私は京都生まれ、京都育ちですが、細かい道までは覚えていませんでした。これではいけないと深く反省し、それからは休みになったら、自家用車で街中を走行して道を必死に覚えました」。
 「お客様が厳しく指導くださるのは今も変わりません。そして、同時に『頑張って』『無理しないように』と優しい言葉もかけてくださいます。MKの新人ドライバーはお客様に育てられてきたのです」。

お客様の笑顔のために


 仕事での苦労話をした清水指導員だが、それ以上にうれしいことが多いと続ける。「うれしいのはお客様の笑顔を見るときです。観光案内の仕事が一番笑顔が見られます。私は、入社後3年ほどして観光案内の仕事をしましたが、その当時は今のような観光ドライバーの社内制度はありませんでした。自分で試行錯誤して勉強しなければいけません。手始めに清水寺や二条城で他社のバスガイドさんの説明を横から聞いて、時にはテープレコーダーに録音して、わかりやすい説明の仕方を学びました。その成果もあってか、京都駅にお送りしたときに『ありがとう、また京都に来ます』とお言葉をいただき、実際に九州から2、3回リピーターになられたお客様がいらっしゃいました」。
 お客様を笑顔にするのは、最初の挨拶も肝心だと経験をもとに話す。「挨拶をするということは私自身が苦労したことでもあります。最初の新人教習の時に後ろのお客様に聞こえるだけの声で挨拶する訓練をしますが、現場ではどうしても緊張してしまって思うように声が出ませんでした。1~2ヵ月してやっとまともにできるようになり、それからお客様に笑顔が見られるようになったのです。今、新人の隣で添乗指導しますが、お客様に声をかける、その最初の挨拶を大切にしています。年始には『あけましておめでとうございます』と、お客様の顔がにこやかに、車内が和むようにしています」。

事故を起こさないために


 平成14年より12年以上にわたり新人の教育に当たっている清水指導員。常に考えてきたのは、いかに事故を起こさないドライバーに育てられるかだと言う。「ドライバー時代には事故対策係も務めました。被害者の方が運ばれた病院へ行くこともあり、相手のことを思うとつらくなりました。だからこそ、事故は絶対に起こしてはならないと再発防止に取り組みました。自分自身は事故の経験はありませんが、事故を起こしたドライバーの声を聞いて、原因と再発防止策を探りました。私の考えは、運転の癖は人が言ってすぐに直るものではないので、危険な運転だと自覚させて、その危機感から努力して直すしかないということです」。
 「特に自家用車を長年運転してきた方は自分は大丈夫だと過信して、直し難いことがあります。プロのタクシードライバーとしてより安全な運転をしなければなりません。特に前後左右、道路状況をよく確認する必要があります。自動車教習所のコースとは違い、実際の道路では自転車やバイクが信号を無視することもよくあります。そんな状況でも事故を起こさないように教えます」。
 「危険な運転を自覚するにはタイミングが重要です。『今のブレーキは遅かった、急だった』と、添乗指導ではその場で伝えるとよく理解します。ただし、お客様がいらゃっしゃるときには注意できず、降りられてからの指摘となるので、そのあたりは難しいところです」。

キズチェック
実践指導する清水指導員「ホコリやヨゴレを拭き取ると同時に、キズやヘコミがないか確かめましょう」

何度も通って覚える


 水指導員自身が昔に苦労した地理も、添乗指導で力を入れて教えているようだ。「添乗時は、道を間違わないように誘導することもありますが、あまりやると指導員に頼ってしまいますので、新人ドライバーには自分で苦労して覚えるように仕向けます」。
 「例えば、『三条御幸町に行って』と指示されたら、その交差点の少し手前で『間もなく三条御幸町でございますが、どちらにおつけいたしましょうか』と案内できなければなりません。そのためには、交差点付近の建物・風景を覚える必要があります。もし新人が間違えたり、わからなかったりしたときには、お客様が降りられた後に、回送表示にして、もう1回、2回とその交差点を通って、自分の目で見て覚えてもらいます。それが一番効率がよいのです」。

地図教え
自らの経験を活かして指導にあたる「一方通行の方向別に通りを色分けしましょう。御幸町通りは本当に北向きに通れますか」


(取材日:平成27年1月9日)