採用情報

国道十条営業所 山崎 潔 指導員

山崎
昭和27年生まれ 佐賀県出身
平成17年11月 MKに入社
平成22年3月 指導員に採用
趣味:木工細工
「1本の木を拾ってきて、その木を削り、好きな船を作っています。完成したときよりも作っているときの方が楽しいです」


  MKタクシーでは、新人を教育する「指導員」がいます。ドライバーとしての実績を積んだ者が指導員となり、新人ドライバーが一人前になるまで、指導や仕事上のアドバイスをしています。
 今回は、山崎潔指導員に、ドライバー時代の体験や新人教育の指導について話を聞きました。

厳しさが役に立った


 「周囲の人から『MKは厳しい会社』と聞いていました。だからこそ選んだのです」。前職は大工だった山崎指導員。大工で物と向き合っての仕事から、タクシーで人と向き合っての仕事へ。全く違う世界に入るには、厳しく指導を受けて、自分を変えなければいけないと考えた。
 それでも想像以上に厳しかったMK。「入ったときは軍隊だと思いました。大きな声を出す訓練は、できるまで1時間でも2時間でも続きましたから。でもそれが、いい結果になりました。小さかった私の地声が大きくなり、お客様との普通の会話も通るようになりました。また訓練中には、人前に積極的に出ることを教えられ、お客様の前でも緊張しすぎることがなくなりました」。

気づかされた、プロ意識の欠如


 今でも忘れられない新人時代の失敗があるという。「新人の頃はお客様頼みで、『地理不案内です』と伝えれば、道を教えていただけると甘えていました。その日も親切に教えていただけたのですが、そのお客様が道を間違えられたのです。遠回りしたことをお詫びしながら、ただ運転するだけのドライバーではいけないと反省しました」。それ以降、毎日本気で地理を勉強するようになったという。「1日の仕事が終わったら、地図を開いてその日全てのお客様の乗車地から降車地を線で引いて覚えました。地理がわかると心に余裕ができ、走行中に新しい店や建物を見つけられて、楽しくなってきました」。
 発見する楽しさを知った経験が、観光ドライバーとしての仕事に活かされた。「観光スポットでは、お客様を案内しながら、常に面白いことはないかと探していました。休みの日には50㏄のバイクを走らせ、観光地を散策しました。現地に行くと必ず新しい発見があって楽しいのです。そして、お客様にユーモアを交えて案内できるような工夫を考えました。観光ドライバーの登竜門である修学旅行のお供では、生徒さんの興味を引き出せるかどうかで、仕事の出来が大きく変わります」。
 お客様と出会った瞬間の心のつかみ方があるという。「当時乗務していた車両番号が575だったので、『俳句の文字数は?』とクイズを出して、番号を覚えてもらいました」。
地図
「今でも近くを通るたびに反省します。ここが、お客様が間違われた道です」

ハンドルを握る手はまだまだ現役


 もともと膝を悪くして大工を辞めた山崎指導員。「病院の送迎でお客様を抱いて乗り降りするうち、歩くことが困難なほどに悪化したので、やむなくドライバーを辞める決意をしました。退職せず指導員として新人教育を任されるようになりましたが、病気がなければ、今でもハンドルを握ってドライバーとしてやっていると思います」。まだまだ現役のドライバーだとの気迫が感じられた。
 「指導員としての経験は浅いですが、他の指導員には負けないものがあります。それは、実際にハンドルを握って、実践して運転技術を教えることです。口頭だけでは理解しにくいので、見本を見せて、理解してもらう。どのくらい近づいたら危ないのか、見極めのポイントや状況判断、危険の予測など。そのためには、自分自身が日頃から運転に気をつけて、技術を維持するように心がけています。自動車学校に行って、運転を勉強し直すこともあります」。
 「大工時代は、夜遅くまで好きなテレビを見ることもありましたが、ドライバーになってから生活は規則正しく、今でも朝4時45分に必ず起きます。目覚まし時計はめったに使いません。休みの日でも同じ時間に起きるので、体内時計ができ上がっているのでしょう」。
勉強会
営業所で新人に声をかける。「今日は現地に行って空港送迎の勉強を しましたね。依頼を受けたときに、あわてずに思い出してください」

安全のためには厳しく 


 新人をどのように育てたらよいか、まだまだ難しく悩みは尽きないという。「褒めて育てることもよいとは言われますが、熱くなる性格で、怒ることも多いです。タクシーは人の命を預かる仕事です。安全を守るためには厳しさも必要と考え、“叱る8割、褒める2割”の指導方針になっています」。
 「大阪や奈良など府外からの入社もあり、最近は20代~50代と年齢も様々です。人それぞれの運転に危ない癖があり、それは取り除かなければいけません。1回目は注意、2回目は強く警告、3回目はどうしてできないのか問い詰め、4回目は厳しく叱ります。ドライバーに意識してほしいのは『人の命を預かっている』ということ、『動く凶器を使って食べている』ということです。同時に『玄関から玄関まで、これほど便利なものはないと感謝される仕事に誇りを持ってほしい』と考えています」。

バック時 狭路
全ドライバーが受けるMKの安全運転訓練
上:バック時に下車確認を徹底、 下:狭路の通り方を練習中


(取材日:平成26年1月12日)