心をくだくと、心が動く

【癒される話】お忘れ物はなんですか?

京都エムケイ 2005年入社

 

もう3年前になりますが、風薫る5月の夕方、ご注文を受信。ご自宅にお迎えにあがりました。

お客様の自宅呼び鈴を押すや否や、家の奥から

「MKさ~ん!入ってきてぇ~!」という絶叫が聞こえてきました。

家の扉が20センチほど開いていたので、首を突っ込み、

「MKで~す!ありがとうございます。」と再度声を掛けました。

お声から、どうやら高齢のご婦人のようです。

 

家の奥間にある荷物をトランクに積み終えるや、颯爽とご婦人がご乗車になりました。

私は、「お客様、お忘れものはないですか?」と申し上げると、

「運転手さん!ようゆうてくれはった!忘れた!」と再び家の中へ。

どうやら帽子を忘れたようでした。

 

私が、「かわいい帽子ですね。」と申し上げると、「本人はどうや?そらぁないか!」と一人ツッコミ。私は苦笑い。

なんとか車を発進させることができましたが、目的地あたりに差し掛かった時、

ご婦人が私のほうへ身を乗り出し、小さな声でつぶやきました。

 

ご婦人「運転手さん。」

私「ハイ。」

ご婦人「忘れた!」

私「何を?」

ご婦人「い・れ・ば!」

私「えっ?入れ歯?マジですか!」

ご婦人「ハ~イ!(大きな声)」

 

すぐさま、方向転換。待ち合わせに20分も遅れるドタバタ劇でした。

 

しかし、ご婦人はどんな時でも明るく、愉快な方で、楽しい出来事でした。

物事のとらえ方ひとつで、大変なことや苦しいことが、こうも楽しくなったりするのだなぁと感じました。

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