心をくだくと、心が動く

【心温まる話】おしょらいさん

京都エムケイ 2009年入社

ある年のお盆の夜勤。本日の仕事も締めにかかろうとする早朝、

腰の曲がった老齢のご婦人が、左手に花束をしっかりと握りしめ、

右手の杖を地面より少し高くに上げゆっくりと上下に動かしておられる姿が見えました。

 

私が車を停めてご婦人に近寄り、MKの挨拶をすると、ご婦人は額に汗をかきながら、

「お墓参りに行きたいので、車に乗せてください。」と仰いました。

 

ご乗車いただいたあと、ご婦人は、

「亡くなった主人がいつも、MKタクシーしか乗らなかった人だから、

私も、MKさんが来るまでずっと待っていた」と話してくださいました。

 

私は、ご婦人の額に浮かんだいっぱいの汗の理由がわかり、

「ありがとうございます。ご乗車いただき光栄でございます。」と

心の底からお礼をお伝えしました。

 

車を降りられたあと、まだ人影のないお寺に向かって、ゆっくり、ゆっくりと歩いて行かれるうしろ姿を見送りました。

 

お婆さん、お体を大事にしてください。

そしていつか、またお会いできることを楽しみにしています。

 

 

[※京都のお盆では、先祖の精霊をお精霊さん―“おしょらいさん”と呼びます。]

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