心をくだくと、心が動く

【ちょっと哀しい話】「人生最後のご乗車」

京都エムケイ 2001年入社

5~6年前の年末のこと。GPS配車で一人の男性をご自宅にお迎えにあがり、病院までお供しました。

いつものように、MKの挨拶をしたところ、唐突に

「MKさん、世話になったな。わし、末期ガンでもう死ぬねん。
病院の先生もようやってくれたけど、もうあかんらしいわ。

それで、最後の外泊をとらしてもらったんや。

んで、今から病院に戻るんや。
そやから、MKさんに乗るのはこれが最後や。帰りは寝台車やろし。
しかし、家族を残して死ぬのはやっぱり、つらいで。」

とお話になりました。

 

普段はおしゃべりな私もこのときは、言葉に詰まりました。

病院に到着し、降車いただくとき、

「運転手さん、ゴメンな。こんなこと話して。
身内や友人なんかと違う、他のだれかに聞いてもらいたかったんや。
おかげ様ですっきりしたわ。
事故せんように頑張ってや、おおきに。」

とおっしゃり、病院に入って行かれました。

12年間この仕事をやっていますが、今でもこのときのことを時々思い出します。                                             人生の一時をお手伝いすることに、この仕事の重みを感じています。

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